アルミ板を加工してみる
はじめに
今回はアルミ板を加工してみました。アルミ板はホームセンターで買った、厚さ1mmのものを使用しています。
事の発端は、XBeeに関する本を読んでいたときに三脚のロボットが出てきたことです。サーボモータを6つ使って、XBeeで遠隔操作するというものでした。その中で、アルミ板からサーボモータのブラケットを作ることについて載せられていたのです。
サーボモータのブラケットは、サーボモータを機械部品に接続するために使います。これがあれば、サーボモータをロボットの関節として使うことなどができます。ブラケットは一応売っているのですが、材料費から考えると高い気がします。サーボモータ自体の値段もある程度高いので、自作できれば費用を抑えることができるのではないでしょうか。それに工作の幅も広がります。
今はサーボモータが手元に無くてぴったりはまるのか分からないので、とりあえずアルミ板の切断と曲げ加工をしてみました。ブラケットの完成品はまた後日作ろうと思います。
▼ブラケットの例。これは売られていたものです。
▼読んでいた本。表紙にもあるように、タミヤの工作キットを制御する作例なども紹介されています。
▼後日発見した別の本。こちらは二脚と四脚のロボットについて載っていました。この本でも同じようなブラケットの作り方が紹介されていて、みんなこうやって作っているのか!と思っていたら、同じ作者さんの本でした。
アルミ板を切断する
アルミ板の切断は、アクリル板の場合と特に変わらない方法で加工しています。手順としては、
- 寸法通りにけがき針で印をつける
- ノコギリで切断する
という2つだけです。
けがき針は金属用のものをアクリル板加工のときも使っています。印をつけるどころか軽く溝を掘るぐらいに削っておくと、ノコギリで切るときにずれにくいです。長く切り出したらちょっとずれました。多少はやすりをかければ修正できるのではないかと思っています。
▼実際に切断したもの。右のアルミ板の真ん中あたりが若干膨らんでいるのが分かるでしょうか。ここがちょっとずれました。
ノコギリは切り始めが一番切りにくかったです。カッターナイフでも少し切れるので、切り始める箇所に溝を作って、ノコギリを差し込めば多少は切りやすくなると思います。
ちなみに30cmほど切るのに20分ぐらいかかりました。慣れたらもっと早くなるのかもしれませんが、手作業なのでそんなものかなという感じです。腕がかなり疲れます。
▼いつも使っているノコギリ。プラスチックだけでなくアルミも切れるということで買いました。
▼寸法を測っているときの定規の置き方。アクリル板加工のときから、なんだかんだで精度が良いのでこれでやっていますが、絶対にもっと良い方法があるはず…
アルミ板を曲げる
今回アルミ板を曲げるのに使ったのは、主に万力、木材、ハンマーです。他には寸法通りに印をつけるために、けがき針と金属製の定規を使っています。
曲げ方についてはいろいろと調べた結果、
- 万力で挟んで、
- ハンマーで叩く
という意外と野蛮な方法に行きついたのですが、これが案外うまくいきました。ただし、短い部分はハンマーで叩かないと曲げにくかったのですが、長い部分は指ですんなり曲がりました。
▼曲げ一回目の様子
▼曲げ二回目の様子。内側が3cmになるように曲げて、一辺が3cmの立方体を挟んだら嵌りました。角は直角になっていないです。
▼さらに曲げた様子。写真左の短い部分を最後に曲げたのですが、短すぎてハンマーで叩きにくくかったです。ある程度長めに切り出しておいて、後で切断したほうが簡単できれいに仕上がったかもしれません。
まとめ
初めてアルミ板の切断と曲げ加工をしたのですが、思っていたよりも簡単でした。電動のこぎりのような工具を使わずに、持っている工具で加工することができました。今後はアルミ板を使うことも選択肢に入れていこうと思います。
あとで気づいたのですが、本来は穴を空ける必要があって、曲げた後だと大変そうです。加工の順番については、しっかり考えておく必要があります。次に作るときは、
- アルミ板を切り出して、穴を空ける
- 端の短い部分を曲げておく
- 長い部分を曲げる
という手順で作ろうと考えています。あとは練習あるのみですかね。
そして、書籍に沿って四脚のロボットを作ってみようと思うのですが、サーボモータのブラケットが計16個必要です。かなりの力仕事になりそうです…
追記
▼後日金属の曲げ加工に使える工具を紹介してもらいました。短い金属を曲げるのはこういう工具を使った方がきれいにできると思います。私はハンマーで叩いたのでボコボコになっていました。