Unreal Engine 5を使ってみる その5(Ubuntu 22.04.4での環境構築)
はじめに
今回はUbuntu環境にUnreal Engine 5をインストールしてみました。Windows環境でのインストールよりはややこしいのですが、比較的簡単にできました。
Node-RED MCUの環境構築で散々苦労したので、慣れてきているように思います。少し前のバージョンのインストールも試してみました。
毎度のことながら、書き残しておかないと分からなくなるので備忘録です。
▼以前の記事はこちら
関連情報
▼「Linuxゲームの開発」ページはこちら
▼Getting Startedのページはあるのですが、今のところ情報が無いです。
▼開発要件はこちら
▼Unreal Engine 4.27用のページですが、環境構築の流れは参考になると思います。
▼Ubuntu 20.04.4へのUnreal Engine 5のインストールについて書かれた記事です。こちらが非常に参考になりました。
https://zenn.dev/sotahi/articles/d6eeab4385e903
Windows環境にインストールする場合
▼こちらのページでランチャーをダウンロードできます。アカウントは登録してください。
https://www.unrealengine.com/ja/download
ダウンロードしてランチャーを起動後、任意のバージョンのエンジンをインストールします。
▼Libraryでバージョンを指定できます。5.4.1がリリースされたみたいですね。私は5.1.1を使っています。

▼一応インストールについて説明された動画があるのですが、見るまでもなく簡単だと思います。
Ubuntu環境にインストールする場合
▼こちらのページを参考にしています。
https://zenn.dev/sotahi/articles/d6eeab4385e903
GitHubのソースコードをダウンロードする
GitHubでUnreal Engineのソースコードにアクセスすることができます。Privateリポジトリなので、認証が必要です。
▼こちらのページに手順が書かれています。
https://www.unrealengine.com/ja/ue-on-github
アカウントのページにアクセスし、「アプリとアカウント」の欄でGitHubに接続します。
▼こちらからアクセスできると思います。
https://www.unrealengine.com/account/connections?lang=ja-jp

接続後、GitHubのリポジトリにアクセスするとinvitationが表示されます。メールにも届いていると思います。
▼EpicGamesのリポジトリはこちら。
▼アクセスすると、黄色い背景で表示されます。

▼Epic Gamesのリポジトリに参加します。

▼参加できました!

これでPrivateリポジトリのUnrealEngineにアクセスできるようになります。緑色で表示された「Code」のDownload ZIPからダウンロードしました。
▼Gitでクローンする場合はこちらのコマンドを入力してください。
git clone https://github.com/EpicGames/UnrealEngine.git
▼ダウンロード後、展開しておきます。

ビルドする
今回は先程ダウンロードしたフォルダをue5フォルダに移動し、インストールすることを前提にコマンドを入力していきます。
▼一連のコマンドを入力すればOKです。
cd ue5/UnrealEngine-release
./Setup.sh
./GenerateProjectFiles.sh
make
./Engine/Binaries/Linux/UnrealEditor
▼見慣れた画面が表示されました!


▼再度起動するときは、もう一度UnrealEditorを実行します。
cd UnrealEngine-release
Engine/Binaries/Linux/UnrealEditor
バージョンを変更する場合
今回は5.1.1をインストールします。先程GitHubからインストールしたものは最新バージョンのものですが、Releasesから5.1.1の時点でのソースコードをダウンロードします。
▼GitHubのリポジトリの右の方に、Releasesの欄があります。

▼Unreal Engine 5.1.1を探し、Source code (zip)とCommit.gitdeps.xmlをダウンロードしました。

ダウンロード後に展開し、UnrealEngine-5.1.1-releaseのSetup.shを実行すると、エラーが出ます。
▼こちらで議論されていました。
先程ダウンロードしたCommit.gitdeps.xmlを、UnrealEngine-5.1.1-release/Engine/Buildにある同名のファイルと置き換えます。これでSetup.shを実行できるようになりました。
最後に
いつも環境構築が一番大変なのですが、Unreal Engineのインストールは比較的簡単でした。Windowsの場合は本当に楽ですね。
Ubuntuの場合はコマンドを入力する必要があるのでつまずきそうですが、なんとかなりました。また新しい環境でいろいろ試してみようと思います。