有線キーボード無しでRaspberry Pi Zeroのセットアップをする(SSH接続、Raspberry Pi Imager)

はじめに

 今回は手元に有線キーボードが無かったので、SSH接続でRaspberry Pi Zeroのセットアップをしてみました。

 ネット上にあったやり方だと少しずつ異なっていたのですが、私はWindows 10のノートパソコンとRaspberry Pi Zero、SDカードで行っています。

 有線キーボードは他の場所で使っていたのですが、予備が必要ですね…

▼以前の記事はこちら

Raspberry Pi Zero 2を使ってみる その1(Xfce、Vivaldi、Node-RED)

はじめに  今回はRaspberry Pi Zero 2を使ってみました。Maker Faire Tokyo 2023にて会場で販売されていたので購入してみました。  一度Raspberry Pi OSのデスクトップ…

Raspberry Pi Zero 2を使ってみる その2(カメラ、Thonny、Node-RED)

はじめに  今回はRaspberry Pi Zero 2にカメラを取り付けてみました。  少し古い書籍を読みながら試していたときは、コマンドを入力してもエラーが出て撮影できないこと…

セキュリティについて

 余談とはいえ重要な話ですが、セキュリティについて触れておきます。

 この記事では検証用にデフォルトのユーザー名やホスト名を使用していますが、セキュリティ的には良くありません。実際に運用する際は、変更するようにしてください。

▼こちらではRaspberry Piのユーザーやパスワードなどの変更方法が書かれていました。

https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/1912/11/news022.html

▼こちらではRaspberry PiのSSHの保護やファイアウォールについても書かれていました。Make: Japanのページですね。

Make: Japan | Raspberry Piを攻撃から守るための手順

Raspberry Piは、あらゆるプロジェクトに使える夢のボードだ。安くて、簡単に使えて、さまざまなOSに幅広く対応していて、プログラム可能なGPIOピンやマルチコアのCPUや複…

▼IoT製品でデフォルトのパスワードを使用するのはもちろん危険です。

https://www.tuvsud.com/ja-jp/resource-centre/stories/why-using-universal-default-passwords-in-consumer-iot-products-is-a-bad-idea

▼Miraiボットネットの話は有名ですね。IoTデバイスに対するマルウェアの事件です。

https://www.cloudflare.com/ja-jp/learning/ddos/glossary/mirai-botnet

イメージの作成

 今回はRaspberry Pi Imager v1.8.5で実行しています。

▼ダウンロードページはこちら

https://www.raspberrypi.com/software

▼Raspberry Pi Imagerを起動します。

▼デバイスはRaspberry Pi Zeroです。

▼Raspberry Pi OS(other)のRaspberry Pi OS Lite(32-bit)を選択しました。

▼ストレージを選択して、次に進みます。

▼OSの設定を編集します。

 ここでWi-FiやSSHの設定を行うことができます。設定しなかった場合は起動後に行うことになるのですが、有線キーボードが必要になります。

▼ホスト名、ユーザー名は後で必要になります。SSH接続を行う別のPCと同じWi-Fiを設定してください。

 デフォルトのpiやraspberrypiなどの名前だとセキュリティ的には良くないので、適宜変更してください。

▼SSHを有効化します。今回はパスワード認証を使いました。

▼設定が完了したので、はいを選択します。

▼SDカードのデータは完全に削除されますのでご注意ください。

▼終了後、SDカードを取り出します。

SSH接続をする

 今回はWindows 10のノートパソコンで接続します。

▼以下の記事が参考になりました。

https://note.com/kaolun_note/n/n58e444dcc38f

ラズベリーパイをリモート操作(SSHコマンド)

使い慣れたMacやWindows PCから、ラズベリーパイのターミナルを遠隔操作するSSHコマンドの紹介、使用準備の解説です。

 Raspberry Pi Zeroに先程のSDカードを挿入して、電源を入れてください。

▼私はこちらの記事で紹介している、PiSugar 3で電源を供給しています。

ちょっと買い物:ミニPC、PiSugar 3

はじめに  少し前の話ですが、Amazonプライムデーで安くなっていたミニPCと、PiSugar 3を購入してみました。  ミニPCにUbuntu 18をインストールして、ROSの環境を構築し…

▼バッテリー付きでコンパクトです。

 Windowsのコマンドプロンプトで以下のコマンドを実行します。ユーザー名、ホスト名は適宜変更してください。

ssh pi@raspberrypi.local

 Raspberry Pi Zeroの電源を入れてからWi-Fiに繋がるまで時間がかかるので、少々お待ちください。

▼まだWi-Fiに繋がっていない場合は、Could not resolve hostnameというエラーが出ました。

▼接続できると、本当に接続を続けるのか聞かれます。

▼ログインするときのパスワードが聞かれます。

▼無事に接続できました!

 なお、同じユーザー名とホスト名で新しくSDカードにOSを書き込んで接続しようとすると、警告が表示されていました。

▼「鍵が異なるのですが、攻撃を受けていませんか」という警告です。新しくOSを書き込んでいるので変わっています。

 鍵が保存されているファイルの場所が表示されていたので、以下のフォルダを削除してみました。

C:\\Users\\<ユーザー名>/.ssh

 この状態でもう一度SSH接続を試すと、接続できました。

▼いつも通りのRaspberry PiのLinux環境です。

最後に

 この後Raspberry Pi ZeroにNode-REDをインストールしてMQTTブローカーを起動したり、OLEDディスプレイに文字を表示したりといった使い方ができました。PiSugar 3のバッテリー管理をするソフトウェアもインストールできたので、コンパクトに使えそうです。

 簡単にSSHで接続できたのは良いのですが、やはりセキュリティは気になります。ファイアウォールなどは試してみようと思っています。


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