電子工作とプログラミングの入門書です。特にプログラミングの割合が多くて、Arduino IDE、Arduino言語に関する説明が詳しいです。

 基本的な構文や関数だけでなく、ライブラリやクラスの利用と作成についても説明されています

 実際の作例の一つとして、GPSロガーが紹介されていたのですが、GPS、SDカード、OLEDディスプレイが使われていました。複数の電子部品を制御するプログラムを書くと、どんどん読みにくくなっていくんですよね。ライブラリやクラスにまとめておけば、読みやすさが全然違います。

 ESP32とArduinoの違いについても紹介されていました。ピン名が違うので、当然プログラムも変わってきます。ESP32のWiFiやBluetooth機能に関するライブラリについても詳しい解説がありました。作例では環境計が紹介されていて、iPhoneに温度や気圧、湿度などを表示させていました。IoTに興味のある方にはESP32をおすすめします。

 サンプルプログラムが豊富なのもありがたいところです。入門書という名前ですが、電子部品に慣れた人でも役に立つ本だと思います。


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