WordPressを使ってみる その1(WSL2 Ubuntu 22.04環境へのインストール)
はじめに
今回はWordPressをWSL2 Ubuntu 22.04環境にインストールしてみました。
このサイトは3年半ほどWordPressで運営しているのですが、書籍に従って設定していたというのもあり、そろそろ外観を変えたいなと思っています。
▼以下の本を参考にしていました。
しかし急にサイトのテーマなどを変更すると影響範囲が広いので、まずはローカル環境でテーマを変更して比較できるようにしたいというのが今回です。
良いデザインになったら変更を適用したいなと思っています。
▼以前の記事はこちら
環境を構築する
WSL2でUbuntu環境を作成する
最近WSL2でUbuntu環境を複数作成できるようになったので、その環境にインストールします。システムのWindows環境とはできるだけ切り離して実行するためです。
▼こちらの記事で試していました。詳しくはこちらをご覧ください。
Ubuntu2204_WPという名前で、Ubuntu 22.04の環境を作成しました。
mkdir W:\Ubuntu2204_WP
wsl --import Ubuntu2204_WP "W:\Ubuntu2204_WP" "C:\Users\mgs_1\Downloads\ubuntu-jammy-wsl-amd64-ubuntu22.04lts.rootfs.tar.gz"▼Ubuntu2204_WPが追加されました。

以前の記事と同様に、ユーザーの設定も行いました。
WordPressをインストールする
WordPressのサイトにインストール方法に関するページがありました。
▼インストール前の要件はこちら
▼インストール方法はこちら
Ubuntuのサイトにもインストール方法について書かれており、今回はそちらを参考にしました。
▼以下のページのコマンドを実行していきました。
https://ubuntu.com/tutorials/install-and-configure-wordpress#1-overview
特に問題なく実行していくことができたので、実行したものを淡々と書き残しておきます。
必要なパッケージをインストールしました。
sudo apt update
sudo apt install apache2 \
ghostscript \
libapache2-mod-php \
mysql-server \
php \
php-bcmath \
php-curl \
php-imagick \
php-intl \
php-json \
php-mbstring \
php-mysql \
php-xml \
php-zipWordPressをインストールしました。
sudo mkdir -p /srv/www
sudo chown www-data: /srv/www
curl https://wordpress.org/latest.tar.gz | sudo -u www-data tar zx -C /srv/wwwsudo nano /etc/apache2/sites-available/wordpress.conf を実行し、以下の内容を記述しました。
<VirtualHost *:80>
DocumentRoot /srv/www/wordpress
<Directory /srv/www/wordpress>
Options FollowSymLinks
AllowOverride Limit Options FileInfo
DirectoryIndex index.php
Require all granted
</Directory>
<Directory /srv/www/wordpress/wp-content>
Options FollowSymLinks
Require all granted
</Directory>
</VirtualHost>
Apache関連のコマンドを実行しました。
sudo a2ensite wordpress
sudo a2enmod rewrite
sudo a2dissite 000-default
sudo service apache2 reload
対話モードでMySQLの設定を行いました。
sudo mysql -u root
まずwordpressという名前のデータベースを作成しました。
CREATE DATABASE wordpress;
ユーザーを作成するのですが、パスワードは自分で設定しました。
CREATE USER wordpress@localhost IDENTIFIED BY '<your-password>';他にも設定用のコマンドを実行しました。
GRANT SELECT,INSERT,UPDATE,DELETE,CREATE,DROP,ALTER
FLUSH PRIVILEGES;

設定は終了したので、MySQLの対話モードを終了しました。
quit
MySQLのサービスを起動しました。
sudo service mysql startWordPressとデータベースを接続していきました。
sudo -u www-data cp /srv/www/wordpress/wp-config-sample.php /srv/www/wordpress/wp-config.php
sudo -u www-data sed -i 's/database_name_here/wordpress/' /srv/www/wordpress/wp-config.php
sudo -u www-data sed -i 's/username_here/wordpress/' /srv/www/wordpress/wp-config.php以下のコマンドはMySQLの設定を行ったときのパスワードで実行しました。
sudo -u www-data sed -i 's/password_here/<your-password>/' /srv/www/wordpress/wp-config.phpファイルを編集して、各種のシークレットキーを設定しました。
sudo -u www-data nano /srv/www/wordpress/wp-config.php▼シークレットキー関連の部分がput your unique phrase hereとなっていました。

Ctrl + kで1行ずつ削除することができました。削除したところを、ランダムにシークレットキーが表示されるページのものに置き換えました。
▼以下のページで表示されます。
https://api.wordpress.org/secret-key/1.1/salt
この状態でhttp://localhostにアクセスすると、WordPressの画面が起動しました。
▼言語設定から始まりました。

なお、この時点でlocalhostでアクセスできているのは、WSL2でミラーモードに設定しているからというのもあるかもしれません。以前必要になって設定したことがあります。
▼WSL Settingsというアプリで設定できます。

▼サイトのタイトルとユーザー名を設定しました。

▼WordPressの管理画面が表示されました!

▼サンプルページが用意されていました。

投稿を作成してみる
普段と同様に、投稿を作成してみました。
▼投稿の欄から追加できます。

▼テスト用の投稿を作成し、公開してみました。


▼問題なく追加されました。

URLは日付/タイトルになっているようですね。ドメインの部分はlocalhostになっています。
デザインが今のサイトとは異なっていたのですが、テーマが異なっていました。
▼Twenty Twenty-Fiveになっていました。このサイトではLightningを利用しています。

最後に
WordPressの環境を構築できました。これで現在のサイトのデータを読み込んで、テーマを変えてみたりしたいなと思っています。
WSL2のUbuntu環境を利用しているので、そのうちWSL2特有の問題が起きる可能性はあります。随時対処していこうと思います。


